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  1. 仙台市議会 1996-06-19
    経済環境委員会 本文 1996-06-19


    取得元: 仙台市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-07-24
    1:                 ※会議概要 2: ◯委員長  ただいまから経済環境委員会を開会いたします。  まず、席次についてでありますが、各委員の席は議会運営委員会の申し合わせにより、また各会派の代表者にお聞きした上で私の方で調整させていただきましたが、ただいま、着席いただいている席となりますので御了承願います。  本委員会において審査を行います議案は1件であります。  なお、議案審査終了後、所管事務について当局から報告及び質問等を願いますので、よろしくお願いいたします。              《付託議案質疑について》 3: ◯委員長  それでは、これより付託議案審査に入ります。  第76号議案財産取得に関する件について質疑を願います。 4: ◯小山勇朗委員  大沼周辺整備事業関係について、実施計画図に基づいて話を進めていきたいと思いますので、ぜひ資料配付方委員長にお願いしたいのですが。 5: ◯委員長  ただいま資料配付について要望があったわけですが、当局用意できますか。 6: ◯経済局長  用意できております。 7: ◯委員長  それでは事務局配付してください。                 〔資料配付〕 8: ◯小山勇朗委員  今配付されたのが、全体の計画図面だそうであります。本来であれば、今回の議案説明の時点で、こういった計画でこの部分買収をしたいという説明があってしかるべき内容のものと思います。  初めに今回の買収する地域と、それから全体計画について、考え方を具体的に説明していただきたいと思います。 9: ◯農政部長  今回の買収する地域でございますが、お手元の資料の左側にかいてある部分です。ハス池とか緑でかいてある部分で、現在は農地になっております。その部分を今回買収案件として、議会にお諮りしたということでございます。  今後の実施計画部分でございますが、この図面を見ていただくとわかりますように、下の方に平成7年度施工箇所平成8年度施工箇所ということで載せておりますが、このうち平成7年度分については、繰越明許費として8年度に繰り越しており、それと8年度の事業計画を合わせまして、下の方の断面図のとおり、魚巣ブロックブロック積みをしながら遊歩道整備していく計画でございます。今年度につきましては、もう一つ右上の方にしゅんせつ工という2万8000平米のところがありますが、その部分が今年度計画している予定の部分でございます。 10: ◯小山勇朗委員  大沼周辺の自然の生態系というものをどのように守って整備される考えなのか、そこをお示し願いたい。 11: ◯農政部長  大沼周辺整備事業につきましては、国の水環境整備事業として採択されておりまして、農業用水の確保や水質保全さらには多様な動植物の生息環境を守るなど、自然環境保全等目的として事業を進めているところです。御指摘のありました生態系保全につきましては、具体的には現在繁茂しているヨシとかマコモ群を積極的に残していくとか、それから長い期間をかけて堆積しているヘドロ化した土砂しゅんせつするとか、さらには図面にもちょっと載っていますが、池の内部2箇所に合わせまして面積約6,500平米のスイレンを植栽するなど行いまして、水質保全それから環境保全を図り、生態系保全に努めてまいる所存でございます。
    12: ◯小山勇朗委員  流入してきた土砂などでしゅんせつせざるを得ない部分があるということですが、これをしゅんせつすることによって相当変化を来すおそれはないのか、というのが第1点。  それからブロックで周りに遊歩道を7、8年度で370メートルですか、それをずっと右の方まで───今現在ある道路の近くまでブロックで固めていくというふうに聞いておりますが、そのことによって生態系そのものが破壊されるおそれがあるのではないかと思いますし、逆に言うとそこまで金をかけて整備せざるを得ないものは何なのか、その辺理解できるようにお答えいただきたいと思います。私が考えるには、今回買おうとしている土地1万1188.42平米、この部分に例えば、物見台というか、ウオッチングできるようなものを建設し、何もぐるっと沼周辺を必ず歩かなければならないということはないと思います。あとせせらぎ水路の延長も450メートルあるわけですから、この部分を歩いて散策しただけでも十分足りるだろうと思います。また、地図上からいえば、仙台市道の分として沼の周辺に既にできている道路───車も通行できる道路が既にあるにもかかわらず、沼の中にそういう魚巣ブロックをさらに埋め込んでいくというようことは、余り必要ではないように思われますし、むだな経費の使い方ではないかとも思うんです。それらについてお答えをいただきたいと思います。 13: ◯農政部長  第1点のしゅんせつすることによる生態系への影響はどうなのかという部分でございますが、まずしゅんせつをなぜするかということでございますが、今現在大沼の中にヘドロ状に泥がたまっているんです。それが水質の悪化に影響を及ぼしている部分がありますので、水質をよくするためにはやはりしゅんせつをしていかなくてはならないと我々は考えております。  第2点目のいわゆるブロック積みをして遊歩道をつくるということが生態系にはどうなのかということですが、今回整備する部分につきましては、この図面でいきますと、下の青くかいてある平成7年、平成8年の部分でございますが、そこは現在鋼矢板で土どめをしておりまして、その鋼矢板が腐食してきているという部分もありまして、その鋼矢板の腐食の部分を取り除くとともに、あともう一つはやはり水辺に行って例えば散策したり、鳥類を観察したりあるいは釣りをしたりということで、自然に親しむという部分がよりできるのではなかろうかと我々考えておりました。なお、過去2回ですが、自然環境保護団体とも打ち合わせを持ちまして、そういう計画についてお話をして、了解をいただいているところでございます。 14: ◯小山勇朗委員  今何板と言いましたかよくわかりませんでしたが、鉄板でできているのであれば、普通建設用語でいうシートパイルだと思うんですが、そうではなくて単なる木の板なんですか。 15: ◯農政部長  いわゆる鋼でできた板で、通常鋼矢板と言われております。 16: ◯小山勇朗委員  それが腐食してきているということで、今回そこのところは魚巣ブロックで固めていくということには一定程度理解したとしても、平成8年度以降の部分については、再検討すべきものだと思うんです。特にその部分は、すべてが板で囲われているわけではなくて、もう既にコンクリート擁壁ができているというふうに聞いているわけですから。そういうふうなことからすれば、コンクリート擁壁の前にさらに魚巣ブロックを積むというようなことをあえてやらなければならない状況はないと思います。8年度以降の分については、現状のままコンクリートに土がかぶさっていて───魚だってよく田舎に行けば、土に穴を掘ったりしてそこに寒い期間いるとか、我々だって小さいときそこに手を入れて魚をとったとか、そういうふうに、自然に魚などがすめる状況などをあえて壊してまで───確かに魚巣ブロックというのは、魚の入れるような特殊なブロックのようだが、そういうものにあえて金をかけてまで設置する必要があるのかどうか、その辺、今後の検討課題にしていくべきだというふうに思いますけれど、局長考え方を伺います。 17: ◯経済局長  今いろいろな視点から御意見をちょうだいしたわけでございますけれど、現時点で全体計画を新たに見直すというようなことについては、大変難しい面もございます。今後の計画の中で遺漏のないような形で十分配慮してまいりたいというふうに考えております。 18: ◯小山勇朗委員  ヘドロしゅんせつするということですが、現在も用水路から水が流入してきているわけでしょう。ヘドロしゅんせつしてそれで水質を守るということだけではなくて、流入する農薬とかが含まれた水を、どこでどう浄化するかという点も非常に大事だと思うんですが、その辺をお聞かせいただきたい。 19: ◯農政部長  流入する水の関係でございますけれど、現在農業関係では、農業集落排水事業というものをやっておりまして、年々浄化してきているのではなかろうかというふうには思っております。ただ、今後そういう汚い水が入ってきたときにどうするかという部分なんですが、それはいわゆる水質検査をするなど管理に十分気をつけて、見守ってまいりたいというふうに思っております。 20: ◯小山勇朗委員  雑排水そのものは、農業集落排水事業の中で下水と同じく扱われるからそれらは入っていかない。だけれども、ここにかいてあるようにスイレンとかさっき言ったように魚もここに生息するようにするわけでしょう。そういうときに、農薬がここに流入することは最初から考えられるし、そのことを放置しておいて、農薬等が強くてスイレンが全部枯れてしまうとか魚が全部死んでしまうとか、そういう事態になってから対策考えても遅いわけですよ。ヘドロしゅんせつして水質を守るんだというのであれば、既に流入してくる水はわかっているのだから、そこのところを自然浄化としてどういうものがあるのかとか、あるいはそういった農薬などが流入しないようにするためにはどういう方法があるのかとか、そういう対策をきちっとしなければ、環境を守るとかと言ってもただ大沼整備したというだけに終わるだけではないんですか。これからいろいろ水生植物をここには何がいいとか考えながら、今後憩いの場になるような大沼周辺整備事業にしていくためにも、そういうふうな水質汚濁、あるいは農薬等影響の強いものが入ってくるのであれば、それの対策というものが事前にとられてしかるべきだし、聞かれたらすぐ答えられるような状況にしておかなければならないのではないかと思います。これから見守っていくということではどうにもならないと思いますが、そこのところをもう一回答えてください。 21: ◯経済局長  御承知のとおり、この大沼周辺整備事業につきましては、親水公園的な施設として整備するというのが基本的な考えでございますので、今話の出た点につきましてはまさに基本的な入口の問題かとは受けとめております。なお、実はこの沼そのものは、若林区内愛宕堰等から取水されている農業用水路という一面を持っており、あわせて下水道が実は合流方式なものですから、一たび大雨などが来ますとこの水路生活雑排水などが流入するという特色を持っております。このようなことから長年にわたってヘドロ等が堆積したと私は受けとめております。今の御指摘の点については、根本的には下水道整備が何よりも不可欠かとは存じますけども、今置かれた状況の中で何が可能な方法としてとれるのか、その辺は十分留意してまいりたいと思います。 22: ◯小山勇朗委員  これから整備が進められるわけですから、その点はぜひ留意していただきたいと思います。  次に、今回取得する用地以外に買収する部分は全くないのか、これが1点。  あとこの上の方のせせらぎ水路───現在農業園芸センターとここが接触している部分だと思いますけれど、ここの水路をどういうような形でつくっていくのか、例えばその水路の上を遊歩道的な形にしていくのか、別に4メートルの遊歩道を建設していくようになるのか、この辺についてお答えをいただきたい。 23: ◯経済局長  前段の部分について私からお答えさせていただきます。今後の展望でございますけれども、本会議でもありましたように、この大沼周辺整備事業につきましては、園芸センター等との施設の一体化の中で今後多くの市民方々においでをいただきまして、一つ憩いの場としてぜひ充実いたしたいという立場でございまして、現時点のこの施設ですべてOKかというと必ずしもそのようなことではなしに、相当の時間を要するかとは思いますけれども───農地を持っている農家の方々の御協力などもちょうだいしなくてはならないでしょうし、財政上の問題もございますけれども、そのような多少時間がかかるかとは存じますけれども、経済局としましては、もっと希望のある、夢のあるような施設展望の中で考えてまいりたいというふうに思っておりますので、御理解をいただきたいと存じます。 24: ◯農政部長  後段のせせらぎ水路部分でございますけれど、今後その水路部分をどうするのかという話なんですが、これは今回の事業採択された計画の中ではちょっとできない部分でございまして、その後将来の話になりますけれども、これにつきましては、いわゆる今現在水路としてあるわけなんですが、その水路の底を浅くして、市民が親しめるような、そういうせせらぎをつくっていきたいなというふうに思っております。  あと計画の中では、水車の計画もしているということでございます。 25: ◯小山勇朗委員  今回この大沼周辺整備ということで土地取得してやるわけですけれども、経済局として例えば整備が終われば条例に何々公園というふうに、公園として位置づけしていく考え方なのか、それとも園芸センターとの一体的なとらえ方の中での一つ施設として位置づけしていく考えなのか、その辺当局考え方を伺う。市街化調整区域内では農村公園とかは認められているが、地区公園とかその他の公園については、一切認められていないというふうにも聞いており、そういう意味で、ここをどういった形で位置づけしていくのか、その辺ぜひお答えをいただきたい。 26: ◯経済局長  現在事業名称大沼公園周辺整備事業ということでございますけれども、基本的な考えとしましては、園芸センター等施設と一体的な枠組みの中で考えたいと思っております。その名称を今後どうするのかというのは実は問題がございますので、御指摘のいわばただ単なる大沼というような固有名詞でございますと、なかなか市民の多くの方々にも御理解が得られないというような面もございますので、この辺の名称といわば愛称につきましては、十分いろんな多くの方々の御意見などもいただきながら、きちんとしたものを考えてまいりたいというように思っております。 27: ◯小山勇朗委員  確認だけ。今局長大沼公園周辺というふうに、大沼公園とつけたんですが、大沼公園周辺ということで名称は進んで来たということでいいのですか。 28: ◯経済局長  失礼しました。事業としては大沼周辺整備事業ということでございまして、今後のいわば愛称については何々公園とするとか、もっとより具体的にといいますか、市民方々から名前もいいし施設もいいなというような形で喜んでもらえるようにすべきだと思っておりますので、この名称については十分考えてまいりたいと思っています。 29: ◯洞口邦子委員  名称の話が出てついででもないんですが、これから説明いただくことになるのかどうかわかりませんが、いただいた資料2の説明の中に、大沼レクリエーションゾーン整備事業というふうになっているんですが、先ほどの御説明ですと、自然環境保全目的ということだったんですが、何かレクリエーションゾーン整備事業というと、自然環境保全と両立できるのかどうかという率直な疑問を抱かざるを得ないんです。沼の水質保全だとか、最低限の環境改善というのは私も必要だと思いますけれども、この地域は87年に宮城自然の100選の中に選定されるということで、市内に残された大変貴重な場所だと認識しています。今小山委員からもあったように、必要以上に手を加えることについては、自然保護団体方たち環境破壊につながりかねないということで、危惧の念も表明していると聞いていますけれども、その辺の整合性といいますか、レクリエーションゾーン整備事業環境保全というのは、どういうふうに整合するのか理解できませんので、ちょっと説明いただけないでしょうか。 30: ◯経済局長  これらの整備をするに当たりましては、当然ただいま御指摘のありましたような問題に配慮していかなければならないというのは、まさに基本的な姿勢だと思います。実は、今回のこの整備に当たりましては、昨年の7月とことしの1月でございますけれども、いろんな環境団体等───等の中には地元の町内会も含まれておりますけれども、七つのそういう自然環境団体方々に十分にこの計画につきまして御説明をいたしておるところでございまして、十分なる御理解をいただいておりますし、それぞれのいろんな団体ごとに個別的な要望等も実はございました。なお、それですべて100%解決というようなことではなしに、今後とも施設整備をする中で、十分これら関係団体皆様方とも継続して、そういう場は設定してまいりたいと考えております。 31: ◯洞口邦子委員  お話し合いを持っていただいたということは、非常に評価したいと思いますが、話し合いといっても当局計画説明するということだけに終わらせるのではなくて、計画の変更だとか、新たな計画や何かがあった場合は、逐次そういう団体の方にきちっと御説明していただいて、意見も聞いて、もちろん100%納得のいくというふうな形は無理かもしれませんけれども、自然を愛する人たちがそういう立場からいろいろ意見をおっしゃっているんだと思いますので、ぜひ最後まで聞く耳を持っていただきたいなと思います。一度自然に手を加えると、それをもとに戻すのは容易なことではないというのは、言うまでもありませんし、先ほども小山委員からもあったように、今回恐らく用地買収が難航していたんではないかと思われますけれども、ここは今農地として使われている土地だと思うんです。それを買収してまで施設的なものをつくる必要があるのかということについて、私自身も多少疑問を持つわけです。大沼の自然をできるだけ残してほしいという住民の意見を決して切り捨てないで、耳を傾けて貴重な自然を後世に残していく努力を、ぜひ今後ともお願いしたいと思いますが、いかがでしょうか。 32: ◯経済局長  そういう方向で、当初から考えておるところでございますので、今後ともそのような方向考えてまいります。 33: ◯委員長  ほかにございませんか。               〔「なし」と呼ぶ者あり〕 34: ◯委員長  終了いたしました。  以上で、議案に対する質疑を終了いたしました。            《付託議案決定審査について》 35: ◯委員長  それでは、これより付託議案決定を行います。  なお、決定に際して、要望事項等がある場合には、委員長報告に織り込むものについてはその旨をはっきりと簡明に発言を願い、その旨の発言がなければ、この場限りの要望として取り扱うことになりますので、この点御了解願います。  それでは、第76号議案財産取得に関する件について討論はございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 36: ◯委員長  討論なしと認めます。採決いたします。第76号議案原案のとおり決することに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 37: ◯委員長  御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり決するのでありますが、この際要望等があればお願いいたします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 38: ◯委員長  決定いたしました。  以上で付託議案審査を終了いたしました。               《所管事務について》 39: ◯委員長  次は、所管事務についてであります。まず、経済局より報告願います。 40: ◯経済局長              〔下記資料に基づき説明〕      ・資 料 1  経済行政概要 商工部編      ・資 料 2  経済行政概要 農政部編      ・資 料 3  市場概要      ・資 料 4  農業委員会概要      ・資 料 5  仙台地域経済動向平成8年1月~3月期) 41: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問はありませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 42: ◯委員長  次に環境局より報告願います。 43: ◯環境局長              〔下記資料に基づき説明〕      ・資 料 6  仙台環境局事業概要      ・資 料 7  残したい「日本の音風景100選」の認定について 44: ◯委員長  ただいまの報告に対し、何か質問はありませんか。 45: ◯洞口邦子委員  資料7の説明に関連してお尋ねしたいと思います。認定された音風景の2)の中に、広瀬川カジカガエルと野鳥とがあり、ここには5月末から8月にはカジカガエルが美しい歌声を聞かせるとありますけれど、最近ではその声を聞くのがめっきり少なくなったということを耳にするわけです。仙台市が74年につくった広瀬川清流を守る条例、これによって美しい広瀬川清流保全して、次代に引き継ぐということがずっと行われてきているわけですが、本会議で我が党が質問をしました環境保全区域指定について、93年9月に、環境保全区域等見直しについて清流保全審議会に諮問以来、3年近く答申が出されないでいるということなんですが、広瀬川上流部を含めて一体的に守るという観点から、区域指定拡大を急ぐ必要があると思いますが、そうした意味では審議会の中で何が今問題になっているのか、その辺をお伺いしたいと思います。 46: ◯環境局長  本会議でも青野委員から上流地域拡大の問題について質疑があり、それにお答えしたところでございますけれど、今の専門委員会はこれまで7回審議をいただいているわけでございますけれど、その中での議論というのは、一つには見直しの対象となります広瀬川上流域につきましては、各種法令によります指定区域があるわけでございまして、これらとの整合あるいは調整といった問題もございますし、行政手続の上でもいろいろな問題があるんですが、最近行政改革が叫ばれている折から、いわば二重に網をかけるような二重行政の是非、そういったような議論もこれまであるようでございまして、時間がかかっているというのが第1点でございます。  また、もう一つには、環境保全区域規制内容は、都市計画法に定めます市街化区域内において用途地域ごとに区分して定めてございます。それで都市計画法市街化区域拡大作業が今年度いっぱいかかるという見通しでありますことから、これをもにらみながら御議論いただいているというような状況でございます。 47: ◯洞口邦子委員  近年とみに上流部ブナ林の乱伐による河川の汚濁が進んでいると言われる中で、環境保全区域が旧市内にとどまっているために、このまま放置すれば仙台市民のシンボルであるこの清流を失うばかりでなく、貴重な歴史的遺産を失いかねないというふうに警告する人たちもいるわけです。いろいろネックになっているという事情はわからないわけではありませんが、ぜひ審議会答申を急がせるとともに、上流部への適用について、速やかに見直しが図られるよう御努力を求めたいと思いますが、いかがでしょうか。 48: ◯環境局長  拙速を避けるということも時には大事だろうというふうに考えております。十分な部会審議で合意をちょうだいして進めてまいりたいと考えます。 49: ◯洞口邦子委員  せっかくこうして環境庁から認定される音風景ですから、全国にも恥じない良好な環境を維持するために、環境局として大いに主体性を発揮して全国に誇れるすばらしい音風景をつくっていただきたいと思いますが、その辺再度お伺いいたします。 50: ◯環境局長  今後とも努力してまいりたいと思います。 51: ◯池田友信委員  考え方として、私は風景には音があると思っております。したがって音を守ることは、風景及び環境を守ることになると思っておりまして、そういう意味では環境局も大変いきな取り組みをしたなと感じておるわけです。指定をされた状況を見ますと、100あるうちに生き物の音というような生物関係指定されたものが26ぐらいあります。その中で仙台が二つ入っているということですから、そういう意味では生き物とあわせて環境をいかに守っていくかということの課題が、これから仙台市なり地域なりで考えなくてはならないということだと思います。しからばそこで仙台市としてこれをどのような形で受けとめていくのかということをお聞きしたいと思います。仙台市として、この指定を受け、今後どのような考えで取り組んでいくのかということが一つ。  それからこの事業の趣旨の一つに、地域に根差した取り組みを支援するということがありますが、行政側としてはそういうことに対して、どんな感じで支援をしていくのか、また所管はどこになるのか───区役所になるのか、環境局になるのか、あるいは河川でいきますと下水道の河川課がやるようになるのか、その辺お伺いいたします。 52: ◯環境局長  大変難しい御質問でございますけれど、今回環境庁には5件の申請を出したのでございますが、そのうち二つが当選したというふうなことで、環境局といたしましては今後とも、こういった市民の皆さんの環境保全活動といいますか、そうした活動に対しましては、的確にとらえて顕彰していきたいということが第1点となります。  それから所管でございますが、環境局が窓口になるんであろうとは思いますけれども、区役所あるいは関係部局と連携をとりながらということを大切に、取り組んでまいりたいと思います。 53: ◯池田友信委員  問題は行政側だけでやるのではなくて、地域でどういうふうに取り組んでいくのかということが大きなねらいに入ってくるのだろうと私は思います。したがって申請した側の仙台市として、地域でどんな形で取り組んでほしいという期待というか、どんなふうに広まっていってほしいと考えているのか。特にカジカと広瀬側の方は条例をつくっていて一応環境がつくられているわけですが、スズムシについては地域も出されていて、宮城野にいる私としても大変誇りを持たなければならないだろうと思います。誇りを持つ以上はどんな形でスズムシを守り、広め、あるいは育てていこうかなと考えるわけです。そうしたときに行政側ではどういうふうに対応してもらえるのかなということと、どんなことを住民に期待をしているのか伺います。こういうふうに選ばれた以上は、私も率先して宮城野区の中でスズムシを広めていこうかなと思っておりますが、その辺当局考え方をお伺いします。 54: ◯環境局長  宮城野区におかれましては、梅田川や七北田川の環境浄化の取り組みもちょうだいしているわけでございますが、今回のこのスズムシの里づくりにつきましても、2001年まで7年にわたります年次計画を、既に宮城野区の協議会計画をつくってございまして、それにしたがって順次事業を展開していこうという意気込みを持ってくださっております。私どもでは、現在区が具体的にはお世話してくださっているわけでございますけれども、そういったことの中で、環境局としても具体的に支援の必要があるというような場合には、いろいろな形でお手伝いしたいというふうに思います。 55: ◯池田友信委員  スズムシは私が子供のころ───昭和二十五、六年ごろは台原がスズムシの名所で、よく父に連れられてスズムシとりにいったんですが、もう全く台原はスズムシがすむような状況ではなくなってきていて大変残念です。これからは宮城野中心にそういったスズムシのすめるような環境をいかに広めていくかという形だと思うんですけれど、意外に宮城野区の中でもスズムシが100選に選ばれたということがわかってないし、PRされていない。そういう点では、ぜひこういったいい100選に選ばれたものですから、今後の広報活動も含めて、区と環境局が一体となって市民にアピールして、そういった環境地域からも取り組んでもらうという工夫もぜひしていただきたいということの要望を入れまして終わります。 56: ◯委員長  ほかにございませんか。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 57: ◯委員長  以上で報告事項関係を終了いたしました。  この際、当局から報告を受けた事項以外で、皆様から何か発言がありましたらお願いいたします。              〔「なし」と呼ぶ者あり〕 58: ◯委員長  それでは、閉会中継続審査事項についてお諮りいたします。  「中央卸売市場の整備計画について」を閉会中も継続して審査することにいたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。             〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 59: ◯委員長  御異議なしと認めます。  よって、そのように議長に対して申し出ることに決定いたしました。  以上で、所管事務についてを終了いたしました。  これをもって、委員会を閉会いたします。...